ドラマ「ラジエーションハウス」を観た(内容はドラマについてじゃない)

いつ頃やってたのか、いつの再放送なのか分からないが、たまたまついてたテレビで「ラジエーションハウス」なるものをやっていた。

 

なんとなく「窪田正孝遠藤憲一はやっぱりかっこいいなぁ」なんて思いながら、最後まで流し見してた。

 

内容もすごくよかった。(ちなみに、観たのは乳がんの話だったんだけど)

 

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タイトルにも書いたことだが、今回の記事はそういうものではない。

 

最後に、役者さんの名前が流れるエンドロールがあるよね。

 

あそこをふと見ると、久しぶりに、ある名前を見つけた。

 

モリタイシという名前だ。

 

こんな書き方をしてしまったら、俳優さんと思うかもしれないが、漫画家さんだ。

 

そう、ラジエーションハウスが、漫画の実写だったわけだ。

 

ちなみに漫画の画像はこちら。

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なんで今回ラジエーションハウス、いや、モリタイシについて書こうと思ったのか、なのだが

 

実はこのモリタイシという漫画家さんの漫画で、過去にドハマリした作品があったのだ。

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いでじゅう」という漫画を皆さんは御存知だろうか。

 

俺が高校生くらいの時に、週刊サンデーにて連載されていた作品なのだが、これにはハマった。

 

初期のイメージ的には、あの”お下劣漫画”こと稲中卓球部をかなりキレイにフィルターで濾した感じ」とでも言っておこう。

 

ちなみに柔道部のお話で、昔柔道やってたから馴染みやすいのもある。

 

あ、稲中卓球部も好きなのだが、今回は取り扱わないことにする。

 

まあ、この一巻の表紙だけ見てもパンチが強いよね。

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ラジエーションハウスまでにいくつか他の作品を描いてらっしゃるので、この「いでじゅう」の初期の絵は、少し馴染みにくいかもしれない。

 

最初は軽い下ネタギャグ漫画というテイストだったが、途中から自然な流れでラブコメ的な感じになる。

 

上の画像でブサイク顔の「皮村」という男は、本当にいいキャラに転向する。

 

なんというか、この高校生たちの甘酸っぱい恋愛事情が、やたらと心に響くのだ。

 

そもそも普通のラブコメとか好きじゃないんだけどね。

 

かなりシュールな笑いの作品だと思うので、ギャグ漫画としてのテイストも人によっては感じ方が違うかもしれない。

 

作中のチョメジというキャラのLINEスタンプも出てるけど、これ使うと皆から少し引かれる感じがする。

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ただ、本当にそこらへんのラブコメとは違うのよ。

 

笑いあり、涙ありで、本当にバランスがいいんだ。

 

俺がコミック全巻買ったくらい。(といっても全13巻)

 

とりあえず、いでじゅうの魅力はいつか話すとして、

 

今回の記事では「キレイな言葉」という、こだまの楽曲について語らせてもらう。(突然)

 

ちなみにこれが「キレイな言葉」↓

www.youtube.com

 

実は、この「キレイな言葉」という曲の背景に、先ほど語った「いでじゅう」があるのだ。

 

実際に今はもうコミックスが手元にないので、画像を貼ることはできないが。(ググっても出ない)

 

主人公の林田亀太郎と、ヒロインの森桃里がカップルになった後に喧嘩だったか、すれ違いだったかがあるんだけど

 

その時に謝ろうとする林田が、なんて言おうか悩んでいるシーンで、

「頭で考えれば考えるほどに、本当の気持ちから遠ざかっていくようだった」

という言葉が出てくる。(覚えてる範囲だから原文は忘れた)

 

むしろこのシーンを初めて読んだ高校生のとき、俺は衝撃を受けた。

 

確かに、人に謝ろうとする時って時間があるほどに、取り繕ったり、言葉を綺麗に見せようといろいろ頭がフル回転する。

 

それは怒られたくないとか、嫌われたくないみたいな、そんな感情からくるものなんだろうけど、

 

本当に大切なことを「キレイ(に見える聞こえるよう)な言葉」で隠してるんだよなーって。

 

こういう描写があるのが、いでじゅうの魅力でもある。

 

それが頭の中でずっと残ってて、いざ「キレイな言葉」の作曲が終わった段階で歌詞を乗せるときににじみ出てきた。

 

ちなみに「キレイな言葉」という曲自体はここ数年の間に作った曲だから、直前にいでじゅうを読んでたとかもない。

 

あの林田の悩むシーンから、一曲の世界観を広げたわけだ。

 

だから「キレイな言葉」という歌は厳密に言えば、俺の中で生粋のラブソングとは思えないし

 

ある意味、正直に謝れない、素直な言葉を言えない人間(俺みたいな)へのアンチテーゼとも言える曲である。

 

正直、「大好き」「愛してる」に叶う愛の言葉なんて、そうそうないはずだ。

 

ポエム調に書く人も否定はしない。

 

でも根本にあるのは「愛」であって、言葉を選べば選ぶほどに、薄く感じる人もいるってわけだ。

 

とは言っても「キレイな言葉」を書くまでは俺もだらだらと長引かせる方だったんだけどね。

 

だから、何かラブソングとかが苦手な俺が「キレイな言葉」という楽曲が好きなのは、

 

あれがラブソングではない、と自分が思っているからだろう。

 

最後にキレイな言葉の歌詞を載せようと思う。

 

この歌には、いでじゅうのテイストが入っているのだ。

 

ぜひ、皆にいでじゅうをおすすめしたい。

 

そしてたまたまだったが、ラジエーションハウスを見ててよかった。

 

本当にいいドラマだと思ったし、原作も読んでみたいなあ。

 

 

「キレイな言葉」

作詞:こだま

 

キレイなものが この世には溢れてる

だけど、いざ 君に似合うものを探すとなると見つからなくて困るなぁ…

ささいな傷や、汚れすらも 気になってしまって

だって、君の輝きには この世のどんなものでも 霞んで見えるから。

どんなにきらめく 美しい宝石も

君の前じゃただの石だよ

照れくさいセリフも たまには言えるよ?

いつも思ってはいるんだけど

着飾った言葉で伝えようとすると

本当の気持ちから離れてしまった

心から君だけに伝えたい言葉は

飾らない単純な言葉でよかった。

 

君が笑うと それだけで幸せが僕の中に広がってく

その笑顔はいつからか 僕の生きる意味に変わったんだ。

どんなにお金をあたえられても 無難なレールをあたえられても

君がいないと話にならない 君さえいればそれだけでいい。

見てくれがいいだけの言葉なんて

結局、中身が伴わないんだな

言葉より 心より もっと深く

君に僕の気持ちは 伝わらないもんかなぁ?

 

どんなに輝くキレイな指輪も 君がいなけりゃ価値はないんだよ。

上手に言葉にできない時に 人はモノに頼るんだなあ…

伝えたい想いの一つ一つを

僕なりの言葉で君に伝えるよ。

キレイでも 輝いてもないんだけど、

僕のキモチを 余すことなく 受け取ってください。