Amwayから逃げ出した話。

唐突だが、タイトルの通りだ。

 

「皆、Amwayって知ってる?」

 

知らない人もいれば、やった上で批判する人、

やらないままで批判する人、どうでもいい人…

 

他にも色んな人がいると思う。

Amwayについて良くも悪くも興味がある人は、読んどいて損はないはず。

そんな感じの記事。

 

まあなんていうか、ただの自己満なんだけどね。

書き記すことで、俺の気を晴らしたいという意味も込めて。

 

Twitterでもつぶやいたが、今から一ヶ月前に

「しばらく動画の編集ができなくなる」

という内容の動画をYouTubeに投稿した。

 

youtu.be

 

とりあえずこの件について、ブログではしっかり書いとこうと思った。

 

この時がなんだかんだ自分の中の葛藤というか、考えてることが多くて、

病むとかそんなんじゃないけど、頭の中でぐるぐると回ってたんだ。

 

そして自分なりに思い立って行動に移したから、

一度区切りをつけるつもりで事実上の活動休止宣言をした。

 

 

それでは時系列に書いていこう。

 

去年の終わり頃の話だ。(ちょうど自分のYouTube活動が停滞してた時らへん)

 

近所の飲み屋さんで仲良くなった2人に、

「2週間後に飲みのイベントがあるんだけど来ない?」と誘われた。

 

まあこれがいわゆるAmwayの人が主宰しているイベントで、

その場所で人脈を広げて、

新規で連れてきた人にその場が楽しいと思ってもらう、とか

その場にいる自分や空間が特別なものと思ってもらう、みたいな感じのやつ。

 

ちなみに上で仲良くなった2人と書いたが、

うちの1人はそれなりにAmwayアンチの人だと後で聞いた。

 

俺は、そこで出会ったある人に、

自分が描いていた未来の自分理想図のような憧れを抱いた。

 

”完全なる自由人”

一言で言えば、まさにそれだった。

俺が「こうなりたい」と思っているような人が、目の前にいたのだ。

 

そりゃもう憧れる。

案の定、憧れてしまったのよ。

 

その週にまた別の企画に誘われ、それにも参加し…

2週間後くらいにAmwayの説明を受けた。

 

俺は最初Amway

「Amw」まで聞いて、

 

『うわ、マジか…』

『ヤバいものに勧誘される』と、負の感情を抱いた。

 

でも、それを説明しているのは、

少なくとも俺が憧れた人(ちなみに結構すごい人)だったわけで、

きっと何かしらの意味があるのだと、思おうとした。

 

そして心の中の自分が、自分に問う。

「お前はなぜ、

 Amwayと聞いてマイナスイメージなんだ?」と。

 

 

俺は頭で思い返していた。

 

そう、あれは中学2年の頃…いや、中学3年だったかもしれない。

たぶん1年じゃなかった。

うん、たぶん2年…?か3年の頃。

 

同じクラスにS君というやつがいた。

彼は特に目立つ方でも、目立たない方でもない。

いや、逆にあんまり話したことがないから知らん。

 

とある体育の授業中、

俺のKという悪友(今でも仲のいい珍しいやつ)がそんなS君を見ながら、

「あいつんち、Amwayやけんね」

とヒソヒソ耳打ちしてきた。

 

俺は「え、マジか…」と何となく、ヤバいものを知ったかのように口裏を合わせた。

実際には当時Amwayなんて聞いたことなんてなかったが、

 

その時のKの目が、結構本気で引いてた感じだったので、

単純にヤバいものなんだ

と思ったのが始まりで、

それ以降はAmwayなんて噂くらいでしか聞いたことすらなかった。

 

それを一瞬で思い出す俺。

 

…あれ?待てよ。

 

俺、いつも自分自身が

「知らないものを批判するのはダメ」

ってよく言ってない?

 

見も聞きもしないで、

「あれはダメこれはダメ」って言う大人になりたくないんだよね

 

とか

 

嫌いなバンドや歌手がいても、曲までは嫌いになったりしない

 

とか


その歌手が嫌いでも、その歌まで嫌いになるのは違う気がする

 

とか、カッコつけて言ってないっけ?

 

Amwayだからって、

自分の勝手なイメージで何も知ろうともしないまま、

真っ先に否定しようとしていないか?

 

…ああ、俺はなんて恥ずかしいやつなんだ、

音楽の話にかこつけて、あんなにカッコつけてるくせに、

なんて都合のいいヤツなんだ…!

 

 

ふいに、現実の会話に引き戻される。

 

憧れたその人が

「聞いてみてどう?あ。Amwayって知ってる?」

と俺に聞いてきている。

 

知ってます、と俺は素直にそう答えた。

「どんなイメージがある?」

と再び聞かれ、咄嗟に返事を返した。

 

『さっきまで悪いイメージありましたけど、

 冷静に考えてみたら、何が悪いのか聞いたことないし、

 本当にわかんないっす。』

 

さっきの脳内のまま、答えてしまった。

本当に心から出た言葉だったから、脳内で変換もしていなかった。

 

しまった、機嫌を損ねたりしないだろうか。

 

と思ったが、

「何で悪いイメージがあったの?」と聞かれ、

先ほどの中学時代の回想シーンの内容を伝えた。

 

でも、考えれば考えるほどに、Amwayの何が悪いのかが分からない。

だって、知らないんだもの。

 

知らないものを否定するのはおかしい、知らないんだから。

だったら、知ればいいじゃない。

 

「夢ってある?」

 

Amwayの話とは別に、そういう話を振られ、

自分の考えてることや未来予想図なんかを語った。

 

自分の夢を叶えられる方法は、そう多くない。

他にあるかもしれないけど、

方法なんて知らない人が多いよね。

 

知ってるなら、それをやればいいだけだけど。

でもその夢は、Amwayでも叶えることができるよ。

 

こんな感じのことを、実際にそうなっている人が目の前で言うのだ。

 

さらには、Amwayで大成功してる人の動画とかもあって、

それを見せられる。

 

俺の心は、完全に火がついた。

 

いやもう、これしかないだろ、

むしろこれやらないとか、アンチって馬鹿だろ

そんなふうにさえ思った。

 

…しかし、なぜかすぐにはAmwayに入会させてくれない。

これは後に仲良くなったAmwayの人も言ってたから、大体の人にそうなんだと思う。

 

個人的には、興味を最高点まで持っていかせるために、

焦らさせる作戦なんだと思っている。

マジで知らんけど。

 

ちなみに俺も勘違いしてたし、他の人にも勘違いされがちだが、

Amwayに会員登録すること、

そしてその会員の年会費には、お金は一切かからない。

そして招待制オンリーである。

 

お金がかかるのは、それをビジネスとして扱う人のみである。(※ビジネスオーナー)

年会費が3600円くらい?だった気がする。

もし辞めるとしたら、その辞めた年度の年会費は返金されるらしい。

 

上でも書いたが、これでもやってない人の方が多いってのは、

やっぱりよくわからなかったから、すぐに聞いてみた。

 

確かにアンチが増えるのも頷ける話だった。

 

いろんなやり方、売り方をする人がいるのも事実で、

過去に押し売りのようなやり方をしてた人が多かったこと。

 

そして、そもそも商品を届けてくれる「通販」という売り方やポイント制、

さらには会員制のようなものが、

 

Amwayが作られた当時の世界にほとんど存在しなかったことで

理解できない人も多く、

"怪しいもの"だと勘違いされたことが理由だと説明された。

 

広告費を使わずに、商品開発にお金を回す。

中間にある広告代理店とかを挟まないし、

企業のイメージアップを図るCMなんかも打たない。

 

そこで従来の企業が使っているであろうイメージアップに使うお金や、

会社が利益を得るために使うお金が、

ビジネスオーナーに支払われるという仕組みだ。

(ここに関しては、実際紹介料みたいのの捉え方にもよるかも。)

 

まさに俺の好きなサイ○リヤや、ち○れのような心意気。

完全に俺は、Amwayに惚れた。

 

その数日後、俺はやっとAmwayに登録させてもらえた。

そして、言われたことは「とにかく人に会う」だった。

 

それを聞いた俺は

「よし!とにかくLINEに入ってる人全員に送ってみよう」と思うわけね。

 

チョロい、チョロすぎるぜ…人生!

こんなんで金持ちになれるなんてw

 

たけど「人に会う」と言われてもよく分からない。

会ったからって何をしたらいいんだ?

 

Amwayっていいよ」って言えばいいのか?

そんなの絶対聞いてくれないじゃん?俺なら聞かない。

 

でも書きながら今考えてみたら、

こういう時にしっかりと向き合って

疑問を潰していってなかった自分にも、原因があると思う。

 

 

そして2週間の時が経った。

 

俺は誰にも会ってない。

会えてすらない。

 

会って、何をどうしたらいいか分からなかったからだ。

 

その間にも、週に2回ほどあるセミナーは

「"絶対"に参加したほうがいい」みたいに言われ、

ほとんどのセミナーに参加した。

 

このセミナーがなかなかにくせ者で、

一回あたり2時間ほど、1000〜1500円の参加費用がかかる。

結構、いい飯が食える金額だ。

そしてそれなりにいい動画が撮れる時間だ。

 

週2であると計算したら、安くて月8000円。

それにミーティングとか言うのも月に2回あって、1回500円くらいかかる。

 

さらには、

商品を売るためには、

自分がそれを知ってなきゃ勧めれないから、

ある程度の商品は買っておいたがいい。

とか言われて、商品を買ったりする。

 

 

お金、なくなるっす。

 

 

でもここに関して言えば、

間違いなく「商品はいいものだ」と言えるけど、

当たり外れはあると思う。

 

あ、今更になったが、商品の当たり外れはあるとはいえ、

Amwayという、その海外発の会社自体は悪いものでないとは思う。

 

今回の記事は「それで蔓延ってる一部の人間たち

との奮闘記みたいなもの。

 

そもそも海外のAmwayという大元の会社の基盤というものは、

実にしっかりしてると思う。

 

ビジネスオーナーが製品を売ったり、

Amwayの素晴らしさ(笑)を伝えていく時に、

大元がしっかりしてないと売れないわけで。

 

だから、Amwayの製品は最低限の品質ではある…と思う。

少ししか製品使ってはないけど、好きなのはある。

 

好み、そして感覚ってのは、

個人差があるから一概には言えないけど。

 

 

さて、話を戻すと、

やっぱりセミナーとか、ミーティングは自分的にネックだった。

 

正直セミナーに関しては、毎回ではないけど、

そこらへんの自己啓発書とかに書いてあることを掘り下げてくれるってイメージ(※あくまでイメージ)で、

 

確かに金額はそこそこするのだが、人によっては満足感は得られるかも。

(そのお金で飯食っても満足感は得られるけど)

 

しかし、逆を言うとそこがまた問題で、

自己啓発書を読んで変わった気になっても、

人間なんて、翌日には元に戻るわけね。

 

昔、夢を叶えるゾウって水野敬也の本でも

 

「読んだだけで結局変わった気になって、

 行動しないから元に戻って、

 別の自己啓発本買って、

 また行動しないからまた元に戻って…

 の繰り返しだから、

 似たような本が部屋に積まれていく」

 

みたいなシーンがあった気がする。

 

そうなんだよね。

 

結局、変わるヤツは一冊読むとか、

読まんでも変わるから、

一番やばいのは自己啓発書マニアなんだよ。

 

自己啓発書を読まないやつより、

読んで変わった気になってるヤツのがヤバい。

 

変わることより、言葉にばっかり注力して、

本の言葉たちを何も理解してないんだよね。

何も変われない。

 

つまり、このセミナーに参加して変わった気になっても、翌日には元通り。

 

そう、俺のこと。

 

だから最初の俺は、そのセミナーで思った。

「頑張ろう」って。

 

俺、Amwayで生きていくんだ、って。

(フォローでも何でもないんだけど、

実際にこちらを搾取目的に見てる人は、あんまりいないと思う。)

 

誰に批判されてもいいや、って思った。

そんで、何人かに声かけた。

 

でもね、さっきも言ったんだけど、

やっぱよく分かってなかったんだ(笑)

 

だって、相手に夢がどうちゃら…って俺が聞いても分かんないし。

俺、今現在すごい人間ってわけじゃないし。

 

で、そう思ってることを教えてくれた人に話したら、

「会わせてくれたら手伝える」と。

 

まあ、会わせるくらいならどうにかできるんじゃないか?って。

分かりましたって返事をして、そういう機会を設けてもらって。

 

というより何より、

この時はAmwayがすごいとかじゃなくて、

こんなすげぇ人がいるんだよ、話を聞いて損はない!

みたいな感覚だったのよね。

 

でもね、

やっぱよく分かってなかったんだ。

 

そもそもAmwayについてが、よく分かってなかったし。

ここは単純に、自分がやっとくべき勉強をサボったってのがある)

 ↑でも興味がないと勉強ってやりたいわけないよね。

 

だから、その誘い方とかも曖昧で、個人的にAmwayは悪いものじゃない!

と実感してたんだけど、

そしたらなおのこと、俺には理解できないことがあった。

 

だって、

本当にいいものなら、

何でそういうやり口で勧めるんだろう?

って思うじゃん。

 

この疑問が浮かんでしまってから、

 俺がAmwayを始めたきっかけに暗雲が少しだけ見えてきた。

 

最初のきっかけである、あの「飲みイベント」が、

仕組まれたもののように思えてきたのだ。(ちなみに仕組まれてる)

 

でも同時に思ったのは、最初なんて特にだけど、

Amwayの悪評も知ってた上でそれを人に伝えるんだから、

 

自分がAmwayの話をした相手が、

嫌な気分になるかもってのは容易に想像がつくよね。

 

だからこそ、Amwayと聞いていきなり縁を切らない人だと相手を信用して、

Amway」の話をみんなやってるんだろうなって。

 

Amway」と聞いただけで頭ごなしに否定する人ってのは、

たぶん本当に何も知らないで、何となく嫌いなんだと思う。

 

実際にやってた人だったとしたら、

批判まではいかなくても言い方とかあるだろうし、

たぶん罵声を浴びせてきた人は、

マジでやったことない人だとしか思えない。

 

まあ上記に関しては、Amwayに限らずだけど

いつも文句言うのは、やったことないやつ

って何にでも当てはまるよね。

 

それから俺は相変わらず何の動きもなく、一ヶ月が過ぎた。

 

怒られるってことはないが、

俺のここまでの行動は、

他の皆にはやる気がないように映っていたように思う。

 

セミナーにはほとんど行っていたし、自分なりには勉強もした。

一応だが、普段連絡を取らない人にも連絡をして、

とりあえず今度お茶でも〜…って話をしてたりした。(結局会わなかった)

 

だけど俺がそもそも本気でやっていたのはYouTubeで、

俺はYouTubeをやりたかったんだ。

 

相方とバカをやっているのも楽しいし、

怪談を朗読しているのも楽しい。

 

だから、セミナーやミーティングの時間すら煩わしかった。

Amwayに関わる時間で、もっと動画編集も撮影もできたと考えるようになってた。

 

だって、動画編集ってマジで時間かかるわけよ?

俺には動画以外のことをやってる暇なんてないと思ってきたわけよ。

YouTubeで生きていきたいと思ってるんだから。

 

やりたくないことのために使う時間はない。

このままだと、YouTubeが本気でやれなくなる。

 

同じグループの人達と顔を合わせるのが少しずつ苦痛になっていった。

 

それでも一応は、自分自身の選択で携わっているビジネスである。

 

いきなり消えるわけにもいかず、

また、その縁を自分から切るのももったいない気がして、

結局の所どっちつかずの行動をしていたように思う。

 

しかし、このタイミングでもう一つ気づいたことがあった。

 

俺が尊敬してやまない人は、確かに自由な人だった。

それは目の当たりにしたから分かってる。

 

そして、その人がもっと上を目指したいと決めて、

自由を少しずつ消費し始めたのも分かった。

 

収入的にも、人間的にもそれがいいからだろう。

だが、俺は思った。

 

俺が描いてる未来って、本当にこれか?

 

自由も正義も、絶対的なものではなく、相対的なものだ。

人によって、自由の価値も意味も変わる。

 

だとしたら、

Amwayの言う「自由」とやらは少し俺には違う。

 

Amwayを疑いこそしなかったが、

自分の求めてるもの、考えてることとはベクトルが違うかもしれない。

 

冷めてはないが、熱することはできなくなっていた。

 

 

それから少しして、俺がAmwayを始めるきっかけになった

例の「飲みのイベント」がまたやってきた。

 

今度は、俺が誘う側だった。

 

本当に何となくだが、

この時俺は、Amwayとしてではなく、

しばらく一緒に酒を飲んでいない男友達を、呑み友達として誘った。

 

とはいえ、確かに少しAmway側としての下心もあったのかもしれない。

 

少し前まではよく一緒に飲んでいたけど、

半年くらい会ってなかったし、飲みのイベントだから、

せめてAmwayじゃなくても

あいつと一緒に飲みたいなーって思ったからの誘いだった。

 

 

俺が憧れてた人に友人を会わせると、

友人もあの時の俺と同じように、目を輝かせていた。

 

きっと、彼も俺と同じようなものなんだろう。

 

その時自分に言い聞かせるように、

Amwayは本当にすごいものだから…」

と思いもしたが、

 

心の奥で、不安に思っていた。

「もしかしたら、

こいつと友達でなくなってしまうんじゃないか」

 

Amwayを話したから嫌われるかもしれないし、

たとえば逆に、友人がAmwayを始めたとしたら、

 

それだと友達というより、仕事仲間だ。

仕事での関わりにしたいわけじゃなかった。

 

 

その後、友人は友人で色んな人と話をしていて

俺は俺で、また別の人と談笑をしていた。

 

俺はちょうどこの時、

もうひとり別枠で呼んでいた知人がいて、その人と目が合った。

 

俺は何となくその目で、助けを呼ばれている気がして、

気を遣って話しかけに行ったのだが、それがどうもよくなかったらしい。

 

飲み会が終わってから呼ばれたので、そこに行ってみると

「お前酔い過ぎ」と、別に酔ってもないのに言われる。

 

本当に酔ってなかったし、意味は分かっていなかったが、

どうやら他の人(Amway側)からすると、

あまり良くないことをしてしまったらしい。

 

まあ、でも言われてみたら俺が悪かったのだろう、

と少し放心した心で考える。

 

そしたら、次から間違えないようにしよう、と、

少し夜風に当たりたくて外に出た。

 

友人には先に帰っていいと言っていたが、友人は外で待っていた。

少し泣きそうになった。

飲み足りないらしい。

「酔ってないでしょ?お互い。」

友人がそう言った。

 

自分の感情がよくわからなかった。

俺は悲しいのか、悔しいのか、怒ってるのか。

 

「飲み足りないなら、一緒にどっかで飲んで帰ろう」と友人は言った。

それくらいに、俺も友人も酔ってなんかいなかった。

 

少し酔ったくらいじゃ、何か泣きそうな顔をごまかせない。

少し発散したくらいじゃ、さっきのダメージを隠せない。

 

そう考えたら何となく、本当に何となく

相方に会いたくなった。

 

一番自分がバカになれると思った。

 

友人も紹介したかったから相方を呼んで、

相方がよく行くというダーツバーに一緒に行った。

 

相方に「友達のTくんだよ。」って紹介したら、

『こだま氏、友達いたんやねw』と。

 

そう言われるくらいには、友達が少ないのが俺だった。

だけど、だからこそ大切な友達だったのだ。

 

友人は帰って、相方と2人で飲みに行って、

何となくそこで語っていた。

 

先ほどの、悲しいやら悔しいやら何かよく分からなかった感情を隠すように、

 

「俺は、YouTubeで生きていきたい、

 俺は、sぽWorldで天下を取りたい。」

と、酔った勢いで何度も喋っていた。

 

 …今思えば何となくだが、

半覚醒状態での刷り込みのようなものもあったかもしれない。

 

俺の中では、もうAmwayという言葉が、

思考から半分くらいは消えていた。

 

そして、もう半分を落っことしたのは、

それから半月ほど経って、2年ぶりに実家に帰ってからだった。

 

それくらいには何となく弟や、

親にAmwayを伝えたいと思ってるくらいには、

別にAmwayに悪い印象はない。

 

それはやっぱり、身内なら言いやすそう。

っていう慢心的な気持ちと、実際にそれなりにいいものだから、

と思っていたからだ。

 

しかしなかなか家族とのタイミングは合わず、

結局何も伝えることはできなかった。

いや、これも言い訳か。

弟とは二日くらいずっと喋ってたし。

 

帰りの日、実家から出て1人で歩く懐かしい道。

福岡までの帰り道。

 

歩きながら、

結局俺は何がしたいのか考えていた。

 

 

家に着くまで見ていなかったLINEを見ると、

AmwayのグループLINEには打ち合わせ打ち合わせ打ち合わせ打ち合わせ…

何通も溜まっていた。

 

数字を見た時、

俺の中で何かがプツンと切れた。

 

相手には分からないと思うし、分かってほしくもなかったけど、

仕事も動画編集のせいにするつもりもないけど、

 

俺はそもそもやってることが多すぎて、

YouTubeをやりたい以上、Amwayに関わっている暇なんてどこにもない。

 

俺には、同じ空気は吸えない。

関わり合いになりたくない。

このままじゃYouTubeを犠牲にしてしまう。

 

これで、残り半分が吹き飛んだ。

きっと何か疲れてた。

 

いや、そもそも他のAmwayの人と違って熱が足りなかったんだと思う。

理解してなかったってのもある。

 

俺は、正直YouTubeで生きていきたかったし、

YouTubeに絞らずとも相方と楽しいことを形にしていきたかった。

 

その時間さえギリギリで作れなくなる。

 

今思い返せば、

去年末のYouTubeの投稿ができなかったことにも、関わっている。

 

 

Amwayで最初の2年を本気で頑張れば…

 

とかなんとか最初に言われたけども、

それは俺の中のYouTubeでも同じことで。

 

この1年間頑張ってきたものを、急に無下にすることはできない。

俺はフリージャと一緒に面白い世界を作っていきたいんだ、って。

 

Amwayを2年本気で頑張った結果、

YouTubeが疎かになるなら、俺はAmwayを捨てる。

 

そもそも俺が選ぶ人生だ。

 

これから先のYouTubeがオワコンかどうかを決めるのは、

Amwayじゃない。

 

俺がやりたいことをやる、やりたいからやる、それだけだ。

 

そう思った瞬間、

今までのAmwayでの交流たちがフラッシュバックして、

とても気持ちの悪いものに思えてきた。

 

頭の中に反復する言葉…、何かずっと感じていた違和感。

 

自由や、友達や仲間については、

Amwayではよく言われていたことで、

本当に素晴らしい仲間ができるとか何たら…

 

Amwayと聞いて縁を切るような友達、

 辞めさせようとする友達は本当に友達か?」

 

あの日の俺は、

それは本当の友達じゃないかも、と思った。

 

…今になれば、それも友達だろって今思う。

そいつの言うこと聞く聞かんは別として、言ってくれるのも友達だからだ。

 

俺は、逆に聞いてみたい。

 

Amway辞めたら関わりがなくなるような関係、

そんなのが本当に友達か?仲間か?

 

この上の言葉が頭によぎってから、腹が立ってきた。

 そういうことを頭に根付かせてくるから、

世の中からおかしいって言われてんだろって。

 

確かにAmwayが言うように、この世の中に馬鹿は多い。

垂れ流しのメディアに踊らされてるばかりでな。

 

だけど、あんたらが思ってるほど、

馬鹿すぎることもないとも思う。

 

一度、身に染めてみて、分かったよ。

いろんなものが見えた。

ありがとう。

 

YouTubeがあってもなくても、

きっと相方は相方だし、何も変わらない。

 

悪ふざけしてるけど、

俺らは真剣にYouTubeと向き合ってるんだ。

 

 

これに気づくための布石だったんだな、と思う。

これも感謝。

  

「俺はAmwayからも逃げ出してしまったよ。」

 

落ち込んで相方にそう言った時、

「それは逃げたんじゃなくて、剣を突き立てたってこと」

と言ってくれた。

この言葉は、心の支えになった。

 

長くなったけど、

俺は俺の道を行くという、決意ができたということ。

 

少しの期間だったけど、学べた。

やっぱり知らないことを知るって、いいね。

 

 

あ、ちなみにイベントに誘った友人はその後、

Amwayの話を聞いて偏見はなかったけど、

自分にはできる気がしないから、と断ったそうだ。

 

結構、何にでも自信満々に見えてたけど意外だった。

 

自分がどういう人間で、そこをどう受け入れられないか、

自分の本質を知って受け入れてるように見えた。

Amway風に言えば本当の自分の本質じゃない)←大きなお世話

 

 

今回はそんな話でした。

 

何度も書いてたけど、

これはAmwayという会社そのものへの悪意ではない。

やり方次第なんだと思う。

 

Amwayを真剣にやってる人に

Amwayをやめた方がいいよ」とかは、正直言えない。

 

実際にやってみて、すごいビジネスだと思ったし、

真剣に取り組めば、成功するんだと思う。

 

でも「これしかないんだ」

と視野が狭くなる言い方をしてるのは、やっぱりどうも俺には合わない。

 

「自分の成功を考えるビジネスだから、

常にワクワクしてるはず。

ワクワクしてる?」

 

 そんなふうに言われたけど、

ワクワクできた瞬間なんて最初だけだったよ。

この言葉が、とにかく一番苦痛だった。

 

やりたくないことでワクワクできないし、

やりたくないことを突き詰めたくはない。

 

俺は俺のワクワクできることを見つけてたわけだし、

これからもそれで生きていく。

 

最高の仲間、最高の時間、感動が手に入る。

なんて言われてたけど、

俺から見たら、その仲間とやらも、時間とやらも、感動さえも薄っぺらいもんだった。

 

お前ら、そんなに人生に感動したことないの?

俺、結構感動してきたし、

何なら毎日それなりに感動することあるんだけど。

 

Amwayが自分の中にない時に、心の底から笑い合える友達とかいなかったの?

腹から笑える時間とかなかったの?

俺そういう友達もいたし、今も全然いるんだけど。

 

そういう経験がなかった人がAmwayに縋ってるようにしか見えなかった。

だから、そもそも俺には不要だったのかもしれないな。

俺はそういうの持ってたから。

 

だからここでさようなら、Amwayビジネス。

俺は俺なりに、前に進むよ。