勢いで大きなお好み焼きを作ってみた話
普段、俺は”粉もの”を食べないようにしている。
それはダイエットというより、太らないために最低限心がけていることだ。
しかし、ふと。
本当にふとした瞬間に、思ったんだ。
「あ、今日お好み焼き食べたい。」
よくよく考えてみたら、お好み焼きを作るのは、お店に食べに行った時くらいだった。
過去にお好み焼きが大好きな友人に、いろんなお好み焼き屋を連れ回され、
焼き加減や、食べ方などのレクチャーを何度も受けた俺は、自分のことをこう呼んでいた。
そんな冗談はさておき、友人からのお墨付きももらった俺は、家でのお好み焼きを作ったことがなかった。
料理は比較的する方なのだが、いかんせん「お好み焼きを食べたい!」と思うことがあまりなく…。
わざわざ、家で食べるほどのものでもなかったからだ。
たこ焼きは大好物なので、家で何度も作っている。
だけど、お好み焼きはそれほどでもない。
そんな俺が、本当に何の気まぐれか、作ろうと思ったんだ。
そして、どうせ作るならとにかくデカく…!
うちで一番デカいフライパンで焼きたい…!
そう思ったのだった。
粉を買い、グラムを測る…。
粉は200g、水を240cc。
だまがなくなるまでかき混ぜ…。
刻んだキャベツ、卵をいれ、さらに混ぜる。
そして、いい感じに混ざったら
圧倒的投入ッ…!!
というか、普通に投入。
いい感じにパチパチなってきた。
いいぞ。
この感じ。
これは…
勝てるッ…!
しかし…
その思い虚しく…
ここで問題が起こる…
お好み焼きを…
ひっくり返すものがない…!!
フライ返しは、持っていない。
これは…
これは、箸で行くしかない!
しかし…
おわかりの通り…
トロットロなのだ。
これではひっくり返すも何も、途中で上のトロットロが崩れて、悲惨なことになること請け合い。
しかもやたらと多い分量のためか、揺らしてひっくり返すのも難しそうだ。
しかし…
豚肉を乗っけて、ひっくり返すぜ!!!
うおおおおおおお!!!!
ーーーーーーーーーーーーー!?
…
…
…
…
終わった…。
何だ、何だこれは。
なんと、なんと悲惨…!!
圧倒的、圧倒的屈辱…!!
※強火で焼くのはダメだと知った。
皿から溢れ出るボリューム。
表面は、まあなんとかそこまで焦げもなく、大丈夫だったから半分くらい食べてたら、
何か裏の焦げのせいでまじで具合悪くなってきたので、
焦げの部分だけ取って、一応完食。
ただ、マジでクソマズかった。
でも次からは、もう失敗しない。
何事も挑戦して、失敗して覚えていくものなのだ。
お好み焼き屋の鉄板と、フライパンは温度が違うのだ。
それをひたすら肝に銘じておくのだ。
…こだまだったのだ。